アイデアとチャレンジスピリッツで農業の可能性を広げる

上士幌町では豊かな自然の恵みを生かした畑作が盛んです。農作物はふるさと納税の返礼品としても人気ですが、上士幌町の農業は様々なアイデアやチャレンジを経て日々進化しています。ふるさと納税の人気返礼品「加藤さんのじゃがいも4種セット」の生産者として上士幌町で農業を営んでいる加藤照夫さんに日頃の取り組みについてお話を伺ってみました。
圧倒的な甘みが人気のじゃがいも。
上士幌町で約36,000坪の畑を持ちご両親と3人で農業を営んでいる加藤さん。最近ではふるさと納税でも人気の一品となっているじゃがいも作りに注力されているとのこと。現在、加藤さんは『農業用GPSガイダンスシステム』を活用して農作業を行っているそうです。
農業用GPSガイダンスシステムとは、言わばトラクタ用のカーナビ。GPSによりトラクタの正確な位置・進行経路がモニターに表示されるため、画面に沿って正確な経路を走行することができます。簡単なタッチパネル操作で作業負担を軽減することができることが特徴です。
そのため上士幌町の農家の間で普及・促進が進んでおり、この導入費用に皆さまからお寄せいただいたふるさと納税の一部が活用されております。

「平成28年に農業用GPSガイダンスシステムを入れたことでトラクタのハンドルを握り続けなくてもまっすぐ進むため、長時間運転をしていても安心して作業ができるようになりました。最近のトラクタは性能が良いので乗用車に近い乗り心地はありますが、農業用GPSガイダンスシステムがあることでさらに快適になりました。ジャガイモの掘り取りもとても楽になり助かっています。」

加藤さんの農場では、インカのめざめ、インカルージュ、ヒカル、ホッカイコガネ他、13種類ほどのじゃがいもを作っています。そもそもじゃがいもを作り始めた理由は何かあったのでしょうか。
「役場にいた従兄弟の紹介で、秋田県のとあるレストランと契約したのがきっかけだったと思います。その縁で美味しい馬鈴薯を作るようになりました。その後ふるさと納税の返礼品用にも作り始めて、最初の1、2年は少量しか作っていなかったのですが、3年目くらいから、TVで上士幌町のふるさと納税が注目されたり、北海道の馬鈴薯人気もあり、生産量が増えてきました。」


今ではふるさと納税の人気の一品になった加藤さんのじゃがいも。加藤さんが作るじゃがいもは一般的なじゃがいものイメージを超えた甘みが人気の理由のようです。
「おかげさまで、うちのじゃがいもは甘くて美味しいと言っていただけることが多いです。実際に食べてみると良くわかるのですが、市販されているインカのめざめとは全く甘みが違います。じゃがいもを食べられなかった知人の息子さんが、うちのじゃがいもだけは食べられるようになったと言っていました。こういった話を聞くと本当にありがたい限りです。だからこそ油断することなくやらなければと思います。」と、加藤さん。
加藤さんが丹精込めて育てたじゃがいもは、全国で着実にそのファンを増やしています。
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